原子力村は50年前から隠蔽体質、原発事故損害試算があまりに悲惨すぎてなかったことに
原発に関する国の隠蔽は、福島第一原発事故以前から起き続けていた数多くの事故だけではありません。
地盤のデータの捏造・すり替えは日常茶飯事、発覚して国会で追及されても、九州電力など「それでも安全だ」と意味不明な根拠で原発の建設を正当化したりもしています。
やらせメール問題の遥か前から腐った体質だったのです。
また、先日も小出裕章氏が述べていたように、国は1960年に原発被害想定がひどすぎて資料の存在を隠してしまったこともあります。
その試算隠蔽については、広瀬隆氏も「放射能のゴミを考える」 講演会で2010年に指摘しています。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65786942.html
「福島原発事故 最悪シナリオ」政府の隠蔽発覚「日本というこの国はとにかくパニックが起きるのをなんとか防ぎたい」小出裕章 1/23(2)
小出「え……、最悪の事故が起きたときに、どのくらいの損害が生じると、いうことは、世界的にも度々考えられて、来ました」
水野「そうですか」
小出「はい。で…日本でも、え…日本の原子力発電所は1966年に東海第一原子力発電所というのが動き始めたのですが。それをつくろうと計画していた1960年に科学技術省が原子力産業会議に委託して、え…その東海第一原子力発電所がもし本当に大きな事故が起きたらどういう被害が出るかということを試算するように委託しました。」
水野「はい」
小出「え……その試算は、もう、ほんっっっっっとうにひどいというか、破局的な被害、の計算結果を撃ち出してきました。んで……その、そうしたらどうしたかというと、その報告書が秘密にされてしまった……のです」
水野「ああ……、だから私ら知らんのですね」
小出「そうです。それで、でも、政府自身は知ったわけですから、え…その知った結果を受けて、日本というくには1961年に原子力損害賠償法という法律を作った、のです。」
「え……あまりに破局的なわけで、どうせ電力会社には補償なんかできないと。だから、え……原子力損害賠償法という法律のもとで、え…電力会社を免責して、ある程度以上の被害は国家が、国会の議決を経て、面倒をみるというそういう法律をわざわざ作った、のですね。」
水野「はぁ……」
小出「はい。え…その、でも、基礎になった報告自身は、長い間秘密にされてきて、え、確か1990年代の中頃だったと思いますけれども、国会で追求されてようやくにして明らかになったというそういう報告があります」